「町医日碌」と題して町医者の日記を随時掲載しております。
新年あけましておめでとうございます。
わたしの拙い文章のこのブログをご覧いただく皆様にとりまして良き1年になりますようにお祈りいたします。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は581件、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)は271件、総計で852件の内視鏡検査を施行いたしました。
その結果、上部消化管内視鏡検査では胃癌を6例発見し、西神戸医療センター消化器内科を始め専門病院を紹介させていただきました。またピロリ菌感染に伴う胃炎は95件で、全例除菌治療を行いました。これまでのところ93例で除菌に成功しております。下咽頭腫瘍は3例にみられ耳鼻咽喉科を紹介いたしました。またアニサキス症が2例あり生検鉗子で除去し治癒いたしました。
下部消化管内視鏡検査では早期大腸癌1例、進行大腸癌を2例発見し上部消化管内視鏡検査と同様に専門病院を紹介しました。当クリニックで30例のポリープを切除し、サイズの大きな23例を紹介いたしました。また潰瘍性大腸炎が15例みられ、新規に4人を診断いたしました。
検査、治療に伴う偶発症(合併症)は昨年も上下部ともにゼロでした。
引き続き苦痛の少ない、安全な内視鏡検査を行えますように院長以下スタッフ一同精進、努力してまいる所存です。また昨年から神戸市では胃癌検診に内視鏡検査が選べるようになっております(私見ですがバリウム検査はもはや百害あって一利なしです)。
みむら内科クリニックはその指定医療機関の認証を受けております。年度内に50歳以上で、偶数歳の誕生日を迎える方が対象ですのでご希望の方は受診してください。
上部消化管内視鏡検査はお電話で予約を承っておりますが下部は検査用下剤を処方いたしますため受診が必要となっております。
それでは本年もよろしくお願いいたします。
著者:みむら内科クリニック 院長 三村 純(みむら じゅん)