胃癌、大腸癌は現在の日本において癌の総数、
信頼性から内視鏡検査を強くお勧めいたします。
胃癌、大腸癌は現在の日本において癌の総数、死因のいずれでも上位にある疾患です。
癌患者の総数で1位は大腸癌、2位は胃癌で男女別で男性は1位の前立腺癌に次いで2位が胃癌、3位は大腸癌、女性では乳癌に次ぐ2位が大腸癌、4位が胃癌となっており、死因では総数において2位が大腸癌、3位が胃癌で男女別では女性の1位は大腸癌となっています。
しかしながら胃癌も大腸癌も早期に発見できれば、身体の負担の軽い内視鏡手術で切除できますのでほぼ100%治る時代となっております。
つまり早期発見がいかに重要か、おわかりいただけると思います。
そして癌を早期に発見するために最も有用な検査が内視鏡検査です。
当クリニックでは2017年4月の開院以来、2022年1月までの約5年で上部(胃)内視鏡検査を3274件、下部(大腸)内視鏡検査は1562件行ってまいりました。その中で胃癌は約30人、大腸癌は約40人発見し専門施設に紹介してまいりました。
また胃癌の最大の原因であるピロリ菌感染を100例以上診断し除菌治療を行い、大腸では前癌病変の一部である腺腫と呼ばれるポリープを約150例で切除しました。
以上から癌の発見、治療、予防にある程度貢献できたのではないかと考えております。
この度、当クリニックでは内視鏡検査の精度をさらに向上させるためにシステムを新しいものに全面的に変更することとし富士フィルム社製のELUXEO7000を胃、大腸とも2022年2月7日に導入しました。
エレクトロニクスの進歩は日進月歩でありますが、本機種は優れた画像処理能力のあるシステムであり、複数の特殊光(前システムでは1つでした)による観察と大腸内視鏡では拡大観察も可能となりました。
また、モニターも大画面を採用いたしましたので早期癌を含めた画像診断能力がハード面で強化されました。
いくらでも資金を投入できる大病院の機器には及びませんが市中クリニックでは高レベルのものをそろえました。
もちろん診断するのは術者である私ですので日々勉強を重ね自身の診断能力の向上に努めたいと考えております。
複数の高出力LED照明を用い、白色光と短波長狭帯域光を生成します。 発光強度比を変えて照射しさらに画像処理を組み合わせることで、観察に適した画像を提供します。 |
大腸をきれいにする下剤を数回に分けて合計で2リットル程度飲みます。
何度かトイレに通うと、液体のような便(水様便)になります。
食事、お茶等の飲み物、たばこ、薬等は禁止です。※常備薬を服用されている方は、事前にご相談ください。
ごく少量の鎮静剤(意識は常にあります)と腸の動きをゆっくりにする薬を注射することがあります。
検査は15~20分程度で終了します。ポリープを切除する場合はさらに10~15分程度かかります。
検査が終わったら、横になって少し休みます。
その後撮影した画面を見ながら検査の結果をお伝えします。
注意事項!
検査後は車の運転はお控えください。
激しい運動は避けてください。
お風呂はシャワー程度にしましょう。