「町医日碌」と題して町医者の日記を随時掲載しております。
昨年4月1日に垂水区舞多聞の町に内科クリニックを開院して、あっという間に1年が過ぎました。
年齢とともに月日がたつことが早く感じられると申しますが、私にとり、この1年は本当に早かった気がいたします。
地域の基幹病院に約30年勤め、最後は管理職の仕事が大半でしたので、開業当初は毎日の外来診療に戸惑うことばかりでしたが、多くの患者さんに来院していただき、色々な疾患について改めて勉強をし直すことで、研修医の時のような感激もあり、私の専門以外のことに関しては、これまでの不勉強を日々反省することになりました。最近になりようやく気持ちに余裕を持って診療ができるようになりましたが、高熱や下痢で状態が悪い人に適切に治療ができて、元気になられていく姿をみられることは医者冥利に尽きる思いがしますし、何でも相談してくれる患者さんも増えて来ましたので徐々に地域に根ざす町医者に近づけているかな、と思っています。
また私が得意とする内視鏡検査は上部(胃)内視鏡が390件、下部(大腸)は210件と1年で600件近く施行いたしました。検査に伴う偶発症はゼロで、目標とする安全な内視鏡検査を実施することが出来ております。
開業して、改めて医者という仕事は一生勉強しなければならないと実感しておりまして、今後も信頼されるかかりつけ医を目標に日々精進してまいりたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。
著者:みむら内科クリニック 院長 三村 純(みむら じゅん)