4月1日に開院して以来、あっという間に5ヶ月が過ぎました。
約30年にわたる総合病院の勤務医の仕事とは全く違う日々に、当初は戸惑うことの方が多かったのですが、この期間に多くの患者さんに来院していただき、徐々に慣れてまいりました。
そして、患者さんの症状、病歴から鑑別診断を考え、適切な治療、処方をする、という臨床医の原点に立ち返りましたことに喜びを感じております。実際に、熱や痛みで困っていた方が1週間後にすっかり良くなって来られる時やヘリコバクターピロリの除菌に成功した時などに患者さんよりも喜んでいる自分がいます。
来院していただいた全ての患者さんと開院に際してお世話になった方々に改めて深くお礼を申しあげます。
この5ヶ月を振り返りまして、やはり臨床医は毎日の勉強が大事であるということを痛感いたしましたので今後も内科専門医として診断学の勉強に精進、努力していく所存です。今後ともよろしくお願いいたします。
これから「町医日碌」と題してブログを随時掲載してまいります。簡単に申しますと町医者の日記、のようなものですが、日碌とは私がノーベル文学賞に相応しいと考える作家、筒井康隆氏のブログのタイトルから拝借しました。
今後は消化器疾患を中心に、先端治療の話題や私の今まで経験した、忘れられない患者さんのことなどについて書いていきたいと思っております。お時間があるときにお読みいただければ幸いです。
著者:みむら内科クリニック 院長 三村 純(みむら じゅん)