
「町医日碌」と題して町医者の日記を随時掲載しております。
7月22日、2ヶ月ぶりにやってきました大阪城公園駅は午後5時でも、うだるような暑さ、今宵は小田和正のコンサートツアー、「みんなで自己ベスト!!」大阪公演の1日目なんです。
駅から大阪城ホールへ向かう人波は5月の竹内まりやのコンサートと同様にわたしと同年代からやや上の老老(〜中年)男女たち。実はわたし、彼がオフコースの頃はほとんど興味がなかったんですが、わたしの愛する吉田拓郎と大の仲良しということを知りまして10年くらい前からフォローするようになりました。
で、2年ぶりの大阪公演。今回も、我がクリニックのスタッフがファンクラブの会員ですのでチケットを分けていただきました。会場は立ち見席まで大入りの超満員、前回はスタンド席でしたが今回は幸いにもアリーナ席で熱気に包まれることになりました。
小田さんのコンサートはアリーナに花道(回廊)を設けてその通路を歩きながら、時には走りながら熱唱するのが彼のスタイルで、ファンに少しでも近づきたいという彼のポリシーだと思いますが目の前の花道を小田さんが通って行くのはやはり感激でした。
さて、6時を少し回り照明が落ちてバンドメンバーに続いていよいよ主役が登場、オープニングがなんと「ラブストーリーは突然に」。なので1曲目から1万人以上のオジンオバンが総立ちの大合唱で始まりまして、wonderful life、夏の日、woh woh、東京の空、たしかなこと、こころ、とノリノリの曲と静かな曲を織り交ぜて中休み。
恒例の「ご当地紀行」の上映、これは小田さんがコンサートで訪れた先で偶然出会う人々との交流を記録したロードムービーなんですがたくさんの爆笑シーンの中で小田さんの暖かい人柄がかいま見られ心穏やかになれるんです。
そしてコンサートも後半へ、その先にあるもの、風と君を待つだけ、Yes No、キラキラ、言葉にできない、すべて去りがたき日々、君住む街へでいったん終了。
さて、小田さんのバックバンドはギターにベース、キーボードとドラムスとシンプルな構成ですが弦楽四重奏(バイオリン2、ビオラ、チェロ)が加わることが特徴でこれにより演奏に深みと幅がでて小田さんの美しい声にマッチすると思うんです。というわけであっという間に2時間が過ぎて、とうとうアンコールへ突入、愛を止めないで、で本日何回目かも忘れるオジンオバンの大合唱、続いてYES-YES-YESで総員の興奮は絶頂に達したあとは、hello hello、今日もどこかで、最後はバンドのみんなで、いつもいつも、をアカペラで合唱して大団円となりました。
小田さんも77歳、なんと喜寿なんです。
ご存知の方も多いと思いますがTBSで放映されていた「クリスマスの約束」は彼の音楽に向き合う真摯な姿勢がにじみ出た番組で、毎回たくさんのゲストを招いて、リハーサルを繰り返して緻密な構成の素晴らしい音楽番組で毎年楽しみにしておりましたが昨年が最終回でしたので小田さんもそろそろ引き際を考えてるのかなと心配しておりますが今回のコンサート、2時間以上もの間全力で歌い続ける姿を見て1日でも長く続けてほしいですし、神戸にも1万人収容のホールができたのでいつか来てほしいと思いました。
著者:みむら内科クリニック 院長 三村 純(みむら じゅん)