「町医日碌」と題して町医者の日記を随時掲載しております。
わたしが研修医になった1987年頃から30年以上、恐らく50回以上は通った街中華が三宮にありまして、お店の名前は「永楽」。最初は誰と行ったのか、もはや覚えておりませんが、きっぷのいい店主の作る料理は街中華の王道と呼ぶに相応しい美味しさで、誰を連れて行ってもみんなリピーターになる味でした。
わたしひとりで行くこともあれば10人くらいまでの宴会と、お店のメニューを殆ど制覇したと思うくらいに通い詰めていたのですが、2年前のある日、唐突に閉店してしまいガックリ、もう2度とあの餃子を味わえないのかとしばらくは悲嘆にくれておりました。
ところがなんと、この10月に、わたしと同じくリピーターになっておりました友人から、永楽が復活してます、と情報をいただきまして、満を持して先日行ってまいりました。 お店は三宮から西へ移転して山陽電鉄西代駅出口から徒歩1分のところにありました。外観は前のお店とガラリと一変、おしゃれなカフェバーの雰囲気になっておりまして、なんかドキドキしながらドアを開けると「いらっしゃい」と懐かしい店主と奥様の笑顔、ほんまに復活してたんやと安心しました。 |
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で、まずは、いつも必ず注文してこれまで何百個も食べた餃子と生ビールで乾杯、ここの餃子はやや厚めの皮にたくさんの具がぎっしり詰まっておりまして、それを絶妙のタイミングで焼き上げます。そしてオリジナルの味噌ダレにラー油を絡めていただきますと皮、具材、タレ三者の驚異のコラボに初めて食べる人は腰を抜かす、かもしれません。 | |
続きまして胡麻油の風味がよくしみたピータン |
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ちょっとピリ辛のソースが大えびに完璧にからむエビチリ |
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わたしの街中華での定番フヨーハイ |
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みんな生ビールによく合うお料理に、このお店での〆には野菜たっぷりで焼きそばとビーフンを同時に味わえるソバビーフンがお勧め。 お腹がはち切れそうになりますが満足度120%の達成感が得られます。他にも多くのメニューがありますが以前と味が変わっていなかったことに深く感激しましたのでまた通うことになりそうです。やはり4〜5人で行ってたくさんのお料理をワイワイガヤガヤしながらいただくのが街中華には一番と思います。 |
著者:みむら内科クリニック 院長 三村 純(みむら じゅん)