垂水区-みむら内科クリニック 院長ブログ 閉門蟄居の日々(わたしのコロナ闘病記)

内科・消化器内科 みむら内科クリニック
町医日碌(院長ブログ)

「町医日碌」と題して町医者の日記を随時掲載しております。

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閉門蟄居の日々(わたしのコロナ闘病記

 

 

 クリニックのお盆休み中の8月某日、夕食にビールとワインをしこたま飲んで良い気分になり入浴、風呂上がりにリビングのソファでパジャマも着ずに眠ってしまいました。
すると草木も眠る丑三つ時に強い悪寒を感じて目が覚めました。エアコンもつけていましたのでそのせいかと思いベッドでやすみました。
翌日もなんだか倦怠感が続きましたが、こりゃ飲み過ぎて二日酔いかと思いながらも、その晩も懲りずにワインを飲もうとしたらちっとも美味しくないので1杯でやめまして、やっぱり飲み過ぎだと考えておりました。
次の日は朝から鼻水がでますが咳はなくてのども全然平気、なので鼻炎か夏風邪かと自己診断して、今日は休肝日と決めて翌日からの診療準備にクリニックに向かいました。診察の予習も済ませて、帰る間際になんの気なしに体温測定器で測ったら36.9度、あれ、いつもより0.5度ほど高い、と思いまして実測しましたら37.1度。
むむ、まさか、コロナ?むむ、まさか、コロナ?いや4回もワクチン接種してるし、発熱外来やってないし、咳も咽頭痛もないのにコロナのわけない、と思いましたが、まぁ、安心のために否定しておこうと抗原検査をしました。
自分で綿棒を鼻に突っ込んでみて、あ〜気持ち悪い、これが初体験。

俺はいつもこんなことを患者さんにやってるんやな〜、これからもっと優しくしなければと考えながら検体を3滴キットに垂らしたらあっという間に線が2本!1分ほど呆然というか愕然と立ち尽くし、ではなく座っておりました。
やっと正気に戻って、さてどうしたものか、と。
そこに悪魔のささやき、この結果を知ってるのはお前一人、開業医は自転車操業、休んだら休んだ分収入なくなるんやで〜、幸い症状も軽いから黙って診察しろ….. が、やはりそんな選択できるわけがなく、まずは翌日の予約患者さんに電話で予約変更をお願いし次にスタッフ全員に当分休診になることを連絡して翌々日以降の予約変更の連絡をお願いして帰宅、その夜から自宅2階で自主隔離の生活にはいりました。
時は第7波のまさにピークの時でして兵庫県も連日10000人近い新規感染者がでておりましたが、もちろん入院や隔離施設を希望する気は全くありませんでした。

 

さて、1日中部屋に籠もることになりましたが、さすがに禁酒することにしまして、食べては寝て、起きて、食べて、寝てと時間をもてあます生活になりそうでした。しかしこんな機会は逆に滅多に無いと、溜まっていた読みたい本をたくさん読むことにしまして、日がな一日中読書三昧となりました。
幼少の頃から家には色んな本があふれていて、亡き父に最も感謝することは読書の楽しさを教えてくれたことかもしれません。
江戸時代の閉門蟄居になった武士はこんな日々だったのかなとふと思いました。ただ隔離部屋のエアコンが壊れてまして暑いのなんの、コロナよりも熱中症が心配でした。

 

毎日検温して熱は最高で37.5度で3日目からは平熱で倦怠感も4日目にはなくなりました。
もっとも恐れていたことは味覚、嗅覚障害で、なんせ美味しいものを食べて生ビールと赤ワインを飲む事以外に楽しみがないので味がなくなったら生きていられませんが、幸いなんの後遺症もなく軽症で済んだようでした。

これも4回ワクチンした効果かと感染症が専門の友人にLINEで聞いたら「今、流行の株はワクチンゼロでも軽症が多いで」と身も蓋もない返事。ま、いいか。
軽症が多くても感染力がめっちゃ強力で、もしも黙って診療続けたりしたら患者さんやスタッフに感染してえらいことになっていたかもしれません。
そんなこんなで休業期間が明けまして診療再開の日、10日も休んだにも関わらずたくさんの来院がありホットしたわたしです。

蟄居中に読んだ本

蟄居中に読んだ本です。昔から乱読が大好きです。

 

著者:みむら内科クリニック 院長 三村 純(みむら じゅん)

 

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