「町医日碌」と題して町医者の日記を随時掲載しております。
新型コロナウイルスによる外出自粛のために全国の開業医も受診者が減って困っておりますがわたしのクリニックも閑古鳥が大合唱しておりまして午前は10時以降、午後は何時に来られましても殆ど待ち時間はございません。飲食店や他の業種と同様この状態が続きますと経営が厳しくなりそうです。
そんな中でも美味しいものは食べたいもので、今回ご紹介しますのは垂水区の神陵台というところにあります鉄板焼きのお店「カントリー物語」です。お店は鉄板を囲むカウンター席とテーブル席が数卓でこじんまりとして、居心地のよい隠れ家的な雰囲気があります。
ご主人が鉄板で調理をされ奥様がフロア係をされて、ご夫婦2人で切り盛りされていてとてもアットホームな感じです。
メニューはアラカルトとコースメニューがありますが、わたしの一番のお勧めは特選和牛ステーキセットです。まず前菜があり、次にスープですがこれらは日によって変わりますがどちらもしっかり作ってあります。次にサラダが来ます。そしてこのお店でステーキに次ぐ看板メニューのオムレツが出てくるのですが、牛すじ、キノコ、タコの3種から選べます。わたしのお勧めは牛すじオムレツでして、半熟卵と具の牛すじが絶妙にからみあい経験したことのないオムレツワールドが口の中で広がります。いつかこれをご飯にのせてオムレツ丼にしていただきたいと思っています。
次に登場しますのは他の鉄板焼店ではまずメニューにない、お餅。なんでや、と一瞬思うかもしれませんがミンチ肉を少量包んだ薄いお餅が腹にたまることなくさらに食欲をそそるのです。で、ついにメインのステーキの登場となりまして、定番通りフィレとロースから選べます。お勧めはフィレでご主人がレアからウエルダンまでリクエストに応じてくれ上手に焼いていただけます。わたしはいつもミディアムレアでして、このお肉が信じられないほど柔らかくジューシー、一口食べればほっぺが落ちて二口食べれば悶絶必至...とまではいきませんがこんな美味しいお肉は滅多に食べられません。
もちろん野菜も添えてあり、パンかライスを選べて食後にデザートとコーヒーまでついているのです。生ビールとワインもしこたま飲んだらお腹はいっぱい。そして驚きはこのコースで5500円という、これまた信じられないお値段設定(アルコールは別ですよ)。何故かと言いますと、わたしは三宮や大阪の北新地、東京の銀座などで同じようなお店に行ったことがありますが、同レベルのお肉や料理を出すお店では、確かに美味しいのですが、軽く2倍から4倍の値段を取られます。
黒毛和牛のステーキをいただくのであれば、他にも色々味わえてコストパフォーマンスは最高のお店とわたしは思います。
というわけで美味しいお肉とオムレツを食べたいと思われたら是非訪れてみてください。 さらに低価格のコースやアラカルトもございます。後悔することは絶対ありません。
著者:みむら内科クリニック 院長 三村 純(みむら じゅん)